アメリカの動物園のマーケティング活動はかなり
定評が高いほうだと思う。
サンディエゴ動物園はパンダをウェブカムで公開し、名前は忘れてしまったが、入場者が激減した動物園がカップル向けにアニマルマッチングツアーなるものを開き、入場者を倍増させたなんていう話もある。
日本の動物園はマーケティングがなってない!とお怒りの人も中にはいるようだが、それでも昨年、
旭川(←間違えました、すいません)の旭山動物園が上野動物園の入場者数を超え日本一の入場者数を記録したというニュースが流れたのは覚えている人もいるのでは?それぞれの動物園が入場者数を増やすための趣向を凝らした展示を行う努力はしてるなぁとは実感します。
アメリカじゃなくても、日本ではなくても、趣向を凝らした展示を行おうとしているのは変わりがないようで、ロンドン動物園では
ヒトを展示するそうです(8月26-29日)。 動物園側は、地球の生態系におけるヒトの重要性を伝えることが、展示の目的とのこと。
ガーディアンによると、この展示に参加申し込みしたのは30名。全員ボランディアだが、学生、動物園マニア、自然回帰志向が強いナチュラリスト、俳優、モデル、ミュージシャン、武道家などなどとのこと。また、この3日間が悲劇的な結末を描いた
蝿の王のようにならないために適した期間なのかどうなのか?という論争もある、ともガーディアンは伝えている(夜はちゃんと部屋があるんだって)。
観察というよりも、わたしは参加したボランティアの人に3日間の心境の変化を聞いてみたい。「カーニヴァル化する社会」を書いた鈴木謙介は
対談で、
現在では、むしろ「監視をしろ」と要求している主体は、そうした普通の人々、我々自身なわけですね。<略>人間の認知的な限界を超えた情報が蓄積されることで、データベースを相手にした、際限のない自己モニタリングへとハマっていく。
と書いている。
場所が日本とイギリスということで同じではないのだけれど、展示中はデータベースとは無縁な生活を送るのは間違いない。携帯もテレビもなく、見られている生活。しかもクマ山内でも縄張りを確保する必要があるのだ。「ハイエナ並みの笑い上戸だけど、ラクダ並みの癇癪持ち。だから「究極の哺乳類」ってことでイチジクの葉で隠して欲しい(注)」なんて、詩を書いたりしてね。
そんな生活を送った3日間の貴重な体験の感想は、ぜひともウェブ上で公開して欲しいわぁ。
注:イチジクの葉で覆う
「アダムの犯した罪と本性は、イチジクの葉で隠せるものではない。(Nature and the sin of Adam can ill be concealed by fig-leaves.) 」から引用した模様
【おまけ】
今日は偶然にも、any way・・・ブログの管理者、ふじーさんと同じネタを書いています。うふふ。やっぱり「人間」ってことに気になるのかしらね。ふじーさんのネタ(The human zoo)は
コチラ。